
GUIDE / 協業とは
協業とは。
提携・共創との違いと、
うまく進めるコツ。
既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。
契約を結ぶだけでは、協業は動きません。協業という言葉の意味と、異業種どうしで組むときのかたち、つまずきやすい場面を整理します。
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01 — Answer
協業とは
協業とは、複数の企業や組織が、それぞれの得意なことを持ち寄って、一つの事業や仕事に一緒に取り組むことです。「業を協(とも)にする」という字のとおり、実際に手を動かして成果を出すところに重心があります。提携が契約の形や結びつき方を指す言葉なのに対し、協業は日々の仕事として一緒に進める中身を指して使われることが多い言葉です。公正取引委員会は2019年の報告書で、近年は社会課題の解決や新たな経済活動の創出を目的に、業種や業界の垣根を越えた業務提携も多く行われるようになったと述べています。協業も同じ流れの中で、同業者どうしより、異なる業種の組み合わせで語られる場面が増えています。
02 — Point
協業と提携、共創の違い
三つの言葉は重なる部分が大きく、会社によって使い分けもまちまちです。それでも、どこに目が向いているかで分けると、相手と話すときに誤解が減ります。
言葉の選び方で、相手の受け取り方も変わります。「提携しましょう」と言えば契約の話に、「協業しましょう」と言えば一緒に何をするかの話に入りやすくなります。最初の打ち合わせでは、まず協業の中身から話し、形が見えてから提携の契約に進む順番が自然です。
| 言葉 | 目が向いているところ | 使われる場面の例 |
|---|---|---|
| 提携 | 契約の形と、どこまで結びつくか | 業務提携の契約を結ぶ、資本提携に進む、といった場面で使われる。結びつきの強さを話すときの言葉です |
| 協業 | 一緒に進める仕事の中身と、役割の分担 | 共同で商品を売る、サービスを組み合わせて提供する |
| 共創 | 相手や顧客と一緒に、新しい価値を生み出すこと | 利用者の声を取り込みながら新サービスを企画する |
03 — Detail
異業種協業のかたち
異業種どうしの協業は、自社だけでは届かないお客さまや技術に手を伸ばせるのが魅力です。よく見られるのは次の4つのかたちで、最初は浅いかたちから入り、成果を見て深めていく企業が多くあります。焦らないことです。
たとえば、業界の外の企業が持つ暮らしのサービスを、整備工場が車検の受付のときに案内し、申込みがあれば紹介の件数に応じて整備工場にも収益が入るようにする、という形なら、整備工場は新しい仕入れも在庫も持たずに、来店のお客さまへの提案を一つ増やせます。
どのかたちでも、最初に確かめるのは同じことです。相手のお客さまにとって、組んだ結果が手間の増加にならないか。これが崩れると、どれだけ条件のよい協業でも使われません。
- 販路を貸し借りする相手の商品を自社のお客さまに紹介し、自社の商品も相手のお客さまに届けてもらう。整備工場が来店のお客さまに、業界の外の企業の保険や暮らしのサービスを案内する、といったかたちです。
- サービスを組み込む相手のサービスを自社の業務の流れの中に入れる。予約や見積もりの画面から、そのまま別の会社の決済や保証の申込みに進めるようにする、などです。
- 共同で開発する技術や知見を出し合い、新しい商品やシステムを一緒に作る。成果の権利の扱いを、作り始める前に決めておきます。
- データを持ち寄る互いのデータを組み合わせて、新しい分析や提案に使う。利用の条件と、お客さまの情報の扱いを最初に確かめます。
04 — Know-how
協業の進め方
協業は、トップどうしの握手で始まり、現場で止まることがよくあります。決めたことを日々の仕事に落とすまでが、協業の本番です。よくある話です。
物差しは一つで十分です。数字で決めます。短くても構いません。
最初にそろえたいのは、何をもって成功とするかです。売上なのか、紹介の件数なのか、お客さまの手間がどれだけ減ったかなのか。物差しが違うと、同じ結果を見ても片方は満足し、片方は不満を抱えます。
次に、両社に一人ずつ、協業の担当者を置きます。決まった間隔で数字を見て、次に何をするかを話し合う場をつくります。担当者が他の仕事と兼ねる場合でも、協業のために使える時間を上司が認めておくことが要ります。
最初の取り組みは小さく選びます。一つの地域、一つの商品、一つの業種のお客さまに絞って試し、効果が見えたら広げます。小さく試す段階で手作業が多くても構いません。続ける判断がついてから、手作業の部分をシステムに置き換えれば、無駄な作り込みを避けられます。
05 — Check
協業がうまくいかない原因と対策
協業が途中で止まるのには、よく似た原因があります。原因が分かれば、始める前に手を打てます。順に見ます。
表の中で最も多いのは、上の二つです。目的と取り分。ここを曖昧にしたまま走り出すと、成果が出たときほど揉めます。逆に、ここさえ最初に話し合えていれば、残りの問題は動きながら直せます。
| よくある原因 | 対策 |
|---|---|
| 目的があいまい | 協業で手に入れたいものを一つに絞り、成功の物差しを数字で決める |
| 片方だけが得をする形になっている | 互いが得るものを書き出し、費用と成果の分け方を早めに話し合う |
| 人も時間も無い | 両社に担当者を置き、協業に使える時間を社内で認めておく |
| 業界の言葉や商習慣が通じない | 業界に詳しい人を間に入れ、相手の業務の流れを先に教わる |
| 情報をどこまで出すかで止まる | 秘密保持契約を結び、出せる情報と出さない情報を分けてから話す |
| やめどきが無い | 見直しの時期と、続ける条件、やめる条件を最初に決める |
06 — More
自動車業界の協業と日本カーネット
自動車業界は、車検や点検、車両の登録など業界特有の決まりの中で、整備工場や販売店がそれぞれの流れで仕事をしています。業界の外の企業がそこに入るとき、つまずきやすいのは、上の表で言えば「業界の言葉や商習慣が通じない」場面です。整備工場が一日の中でどの時間に受付をし、どの時間にピットに入り、どの時点でお客さまに連絡するのかを知らないまま仕組みを持ち込むと、現場の手間が一つ増えるだけで終わってしまい、せっかくの協業が使われなくなることがあります。
業界の中の企業も、今の事業1本の柱だけでは、時代の変化に対応しきれなくなるおそれがあります。新しい柱を育てるとき、専門外の分野を1社だけで考えるより、パートナー企業と協業するほうが、スピードと費用を抑えて始められます。
日本カーネットは、自動車業界向けのシステム開発を20年以上続け、業界の企業やサービスとつながってきました。協業の相手を引き合わせ、組み合わせたサービスを動かすシステムを開発し、業界に届けるところまでを、共創・企業マッチングとして一緒に進めます。
FAQ
協業とはのよくある質問
協業と協働の違いは何ですか?
協業は企業や組織どうしが事業として一緒に取り組むことを指す場合が多く、協働は立場の違う人や組織が同じ目的のために力を合わせることを広く指します。企業どうしの話では、協業のほうがよく使われます。
協業の相手はどうやって探せばよいですか?
取引先や金融機関からの紹介、商談会、オンラインのマッチングサービス、業界に詳しい企業への相談などがあります。会いたい相手の条件と、自社が差し出せるものを先に言葉にしておくと見つかりやすくなります。
協業と共創はどう使い分ければよいですか?
一緒に進める仕事の中身を言うときは協業、相手や利用者と新しい価値を一緒に生み出す取り組みを言うときは共創と使う企業が多くあります。社内外の資料で言葉をそろえておくと、相手との誤解が減ります。
協業に契約書は必要ですか?
小さく試す段階でも、役割や費用、情報の扱いは書面に残しておくのが安心です。本格的に組むときは、業務提携の契約書で成果の帰属や期間を決めます。
異業種協業で成果が出るまで、どのくらいかかりますか?
取り組みの中身で大きく変わります。最初は小さく試して効果を確かめ、続けるかどうかを決める時期を両社で決めておくと、ずるずる続くのを防げます。
自動車業界の企業と協業したい場合、何から始めればよいですか?
届けたい相手と、相手の業務のどこを楽にしたいかを整理するところからです。日本カーネットでは、業界の業務の流れの説明から、組める企業の候補探しまでご相談を受けています。
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Sources
出典
「業務提携に関する検討会」報告書について(公正取引委員会 競争政策研究センター、2019年7月10日):https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/2019/jul/190710.html
CONTACT
異業種との協業を、
自動車業界で。
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