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GUIDE / 電子車検証の取り込み

電子車検証のデータを、
自社システムに
取り込む方法。

既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。

電子車検証になってから、満了日や所有者はICタグの中です。読み取った情報を、手で写さずに自社の台帳へ入れる方法をまとめました。

SCROLL

01 — Answer

電子車検証のデータを自社システムに取り込む方法

電子車検証のデータを自社システムに取り込む方法は、大きく二つあります。一つは、国土交通省の車検証閲覧アプリでICタグを読み取り、「車検証情報取込みファイル」をJSON、XML、CSVのいずれかの形式で出力して、自社のシステムに読み込ませる方法です。もう一つは、国土交通省に利用を申請して承認を受け、車検証閲覧APIで車検証の情報を受け取る方法です。どちらも取得できるのは全ての車検証情報で、所有者の氏名や有効期間の満了する日のように、券面に載っていない項目も含まれます。読み取る台数が少ないうちはファイルの取り込みで足ります。毎日何台も読み取る整備工場や、お客さまの手元から情報を送ってもらいたい事業者には、APIが向いています。

02 — Point

電子車検証で券面に載らなくなった情報

自動車検査証は、登録自動車が2023年1月から、検査対象軽自動車が2024年1月から電子化されました。電子車検証の券面には、変更登録などで変わらない基礎的な情報だけが載ります。所有者の氏名や有効期間の満了する日などは、券面に貼られたICタグに記録されています。

これまでの紙の車検証なら、コピーを見ながら台帳に書き写せば必要な情報がそろいました。電子車検証では、満了日を確かめるだけでもICタグを読む必要があります。国土交通省の特設サイトのよくある質問でも、券面のコピーは取れるものの、閲覧アプリはコピーからは情報を読み取れないと案内されています。顧客台帳の満了日を手で入れている会社ほど、取り込みの仕組みを作る効果は大きくなります。

  • 券面に載る情報自動車登録番号、使用者の氏名又は名称など、変更登録で変わらない基礎的な情報です。
  • ICタグに入る情報券面の情報に加えて、所有者の氏名又は名称、有効期間の満了する日などが入ります。
  • 読み取りに要るもの券面のセキュリティコードを入力してICタグを読みます。PC版はICカードリーダ、スマホ版はNFCに対応した機種が要ります。iPadは対象外です。

03 — Detail

車検証閲覧アプリの取込みファイル(JSON、XML、CSV)

車検証閲覧アプリには、読み取った情報を「車検証情報取込みファイル」として出力する機能があります。形式はJSON、XML、CSVの三つで、出力できるのはオンラインの環境だけです。特設サイトでは、OSS申請や各社のシステムでの利活用に使うものとして案内されています。よくある質問でも、出力したファイルを利用者のシステムに取り込んで使うことは可能とされています。

ファイルの中身は「車検証情報取込みファイル仕様書」(登録車と軽自動車で共通の本体と、それぞれの別紙)にまとめられ、サンプルファイルも公開されています。仕様書は改訂されることがあり、2025年9月30日には、JSON形式でサロゲートペア文字(4バイトで表される文字)がエスケープして出力されることが追記されました。人名や社名に使われる一部の漢字に関わるので、取り込む側のプログラムで正しく戻す処理を入れておきます。

なお、セキュリティ上の理由から、閲覧アプリそのものは自社のシステムに組み込めません。取込みファイルの管理も利用者の責任とされています。

形式取り込みでの使い方の例
JSONWebシステムに読み込ませる。項目の入れ子をそのまま扱えます。
XML項目の階層を保ったまま、別のシステムへ受け渡す。
CSV表計算で中身を確かめてから取り込む。今のソフトのCSV取り込みに合わせる。

04 — Know-how

車検証閲覧APIで自社システムとつなぐ流れ

車検証閲覧APIは、大量の電子車検証を扱う整備事業者や運送事業者などが一括で処理する使い方と、保険のオンライン申込のように自動車の使用者が遠隔で送る使い方を想定したサービスです。取得できる情報は、取込みファイルと同じく全ての車検証情報です。2025年4月からは検査対象軽自動車にも提供が始まりました。

読み取りは閲覧アプリの「連携モード」で行います。電子車検証管理番号が表示されたあと、情報が閲覧サービスに送られ、自社のシステムに車検証情報が返されます。連続読取で一度に100件まで読み取れます。返却の上限は読み取ってから24時間を「1日」として数え、上限を超えたら読み取り直しになります。API連携の画面ではPDFや取込みファイルは保存できないので、控えが要る場合は通常の読み取りも使います。利用料は無償で、システムの改修費や通信料は利用者の負担です。

  1. 利用規約を確かめる車検証閲覧APIサービス利用規約を読み、自社の使い方が当てはまるかを確かめます。
  2. 利用申請と承認API利用申請書をメールで国土交通省に出し、承認を受けます。
  3. 仕様書の確認払い出された管理ページのIDとパスワードで入り、API仕様書などを確かめます。
  4. アクセスIDとキーの発行管理ページで「アクセスID」と「アクセスキー」が発行されます。
  5. 利用の開始システムの準備ができたら国土交通省に開始を連絡し、使い始めます。

05 — Check

取り込んだ車検証データの使い道

取り込んだ情報は、台帳に入れて終わりにしないほうが役に立ちます。満了日が正しく入れば車検案内の時期を自動で決められますし、型式や車台番号がそろえば部品の手配や見積も早くなります。

同じ車を何度も読み取ることもあるので、取り込むときは車台番号で今の台帳と突き合わせ、新しい車か、登録番号や使用者が変わった車かを見分ける処理を入れておきます。日本カーネットの整備システム・整備ソフト DREAM POWERでも、閲覧アプリの取込みファイルの読み込みと、APIを使った取り込みに対応してきました。自社専用に作るシステムでも、この考え方はそのまま使えます。

  • 顧客台帳と車両台帳使用者、所有者、車両の情報を、入力し直さずに登録します。
  • 車検案内有効期間の満了する日から、案内の対象と時期を決めます。詳しくは車検案内の自動化で解説しています。
  • 中古車の仕入れと在庫仕入れた車の情報を在庫台帳に入れ、掲載の準備につなげます。
  • 見積と請求型式や初度登録年月を、見積書や請求書にそのまま載せます。

06 — More

取り込みの仕組みを作る前に決めておくこと

打ち合わせの前に、次のことを整理しておくと話が早く進みます。分からない項目があっても構いません。

  • 読み取る場所と人受付のPCで読むのか、現場のスマホで読むのか。
  • 読み取る台数1日に何台くらい読むか。ファイルとAPIのどちらが合うかの目安になります。
  • 取り込み先今の顧客台帳はどのソフトや表にあるか。
  • 個人情報の扱い所有者や使用者の氏名、住所を、誰が見られるようにするか。

FAQ

電子車検証のデータを自社システムに取り込むのよくある質問

車検証閲覧アプリを自社のシステムに組み込めますか?

できません。国土交通省のよくある質問で、セキュリティ上の観点から組み込みはできないとされています。アプリが出力した取込みファイルを読み込むか、車検証閲覧APIで情報を受け取る形で作ります。

車検証のコピーやPDFから取り込めますか?

コピーからは閲覧アプリで情報を読み取れません。閲覧アプリが出力する「自動車検査証記録事項」のPDFは人が見るためのもので、システムに取り込むには取込みファイル(JSON、XML、CSV)かAPIを使います。

APIの利用にお金はかかりますか?

国土交通省のよくある質問では、API利用料は無償で、システムの改修費や通信料などは利用者の負担とされています。

軽自動車の電子車検証も取り込めますか?

取り込めます。検査対象軽自動車の車検証は2024年1月から電子化され、APIも2025年4月から軽自動車に提供されています。

スマホで読み取った情報も使えますか?

NFCに対応したスマホの閲覧アプリでも読み取れます。スマホ版でも取込みファイルの出力や連携モードの読み取りができるので、現場で読んで事務所のシステムに入れる流れも作れます。

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Sources

出典

国土交通省 電子車検証特設サイト 車検証閲覧アプリ(事業者の方へ):https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/business/application/
国土交通省 電子車検証特設サイト 車検証閲覧API:https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/business/api/
国土交通省 電子車検証特設サイト よくあるご質問(事業者の方へ):https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/business/faq/
国土交通省 電子車検証特設サイト 車検証情報取込みファイル仕様書を更新しました(2025年9月30日):https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/news/072/
国土交通省 電子車検証特設サイト 検査対象軽自動車のAPI提供(2025年4月1日):https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/news/064/
軽自動車検査協会 自動車検査証の電子化:https://www.keikenkyo.or.jp/information/computerization/

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