
GUIDE / 車検案内の自動化
車検案内の自動化。
満了日から、
案内が出る仕組み。
既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。
毎月の満了日の一覧づくりと、はがきの宛名書きを、システムに任せる方法です。2025年4月からの受検期間の変更にも合わせます。
SCROLL
01 — Answer
車検案内の自動化とは
車検案内の自動化とは、車ごとに持っている有効期間の満了日から、案内を送る相手と時期をシステムが決め、はがきのDM、SMS、LINEなどで送るところまでを一つの流れにすることです。人がやる仕事は、文面と送り方を決めることと、返事をくれたお客さまの予約を受けることに絞られます。2025年4月1日からは、満了日の2か月前から継続検査を受けても次の有効期間が元の満了日から数えられるようになりました。それまでの1か月前から広がった分、案内の時期も組み直す必要があります。自動化の出発点は、満了日が正しく台帳に入っていることです。電子車検証の情報を取り込めば、満了日を手で写す必要もなくなります。
02 — Point
満了日から車検案内を出す仕組み
車検案内のシステムは、毎月決まった日に台帳を見て、満了日が近い車を抜き出すところから動きます。抜き出した車ごとに、お客さまが選んだ送り方で案内を作り、送った記録を残します。返事があれば予約に、返事がなければ次の案内に回します。
表計算で同じことをすると、満了日で並べ替えた一覧を毎月作り、送った相手に印を付け、手放した車を目で見て外すことになります。担当者が替わると印の付け方も変わり、二重に送ったり送り忘れたりします。決まりをシステムに入れておけば、毎月同じ基準で対象がそろいます。
- 満了日をそろえる電子車検証の情報を取り込み、台帳の満了日を正しくします。方法は電子車検証のデータを自社システムに取り込むにまとめています。
- 案内の対象を抜き出す満了日が決めた範囲に入る車を抜き出し、手放した車や他で車検を受けた車は外します。
- 送り方と文面を選ぶお客さまごとに、はがき、SMS、LINE、電話のどれで送るかを決め、車と日付を差し込んだ文面を作ります。
- 送って記録する送った日と方法を記録し、同じ案内を二度送らないようにします。
- 予約と入庫につなぐ返事のあったお客さまを予約の台帳に入れ、入庫したら案内の記録と結びつけます。
03 — Detail
2025年4月からの「満了日の2か月前」と案内の時期
国土交通省は道路運送車両法施行規則を改正し、2025年4月1日から、有効期間の満了日の2か月前から満了日までに継続検査を受けても、残りの有効期間が失われないようにしました。2025年3月31日までは、この期間が1か月前からでした。年度末の車検の混雑をやわらげ、自動車整備士の働き方を改善するための改正で、自賠責保険の期間も合わせて改められています。離島に使用の本拠の位置がある自動車は、以前から2か月前で、今回の変更はありません。
近畿運輸局の資料の例では、満了日が2025年6月15日の自動車は、4月15日以降に受ければ、次の満了日は2027年6月15日になります。2か月前より早く受けると、残りの期間が短くなるおそれがあります。案内の文面には「○月○日以降のご入庫なら、次の満了日は変わりません」と、その車の日付を差し込んでおくと、お客さまが迷いません。
下は、満了日を基準にした組み方の一例です。回数や時期は、工場の混み具合やお客さまの層に合わせて決めます。
| 満了日からの時期 | 案内の例 |
|---|---|
| 3か月前ごろ | はがきで第1報。受けられる日と予約の方法を知らせます。 |
| 2か月前 | 受けられる期間に入ったことを、SMSかLINEで知らせます。 |
| 1か月前 | まだ予約のないお客さまに、もう一度案内します。 |
| 満了日の直前 | 返事のないお客さまに電話をかけます。 |
04 — Know-how
DM、SMS、LINEの使い分け
送り方は一つに絞らず、お客さまごとに決めて台帳に持たせるのが現実的です。年配のお客さまや法人の車両担当者には、はがきが手元に残って確実です。携帯電話の番号しか分からないお客さまにはSMS、公式アカウントで友だちになっているお客さまにはLINEが向いています。
メールやSMSで広告や宣伝を送るときは、特定電子メール法により、原則として事前に同意した相手にだけ送れます(取引関係にある相手などの例外があります)。総務省の資料では、SMSもこの法律の対象と説明されています。車検案内でも、文面によっては宣伝にあたることがあるので、送ってよいという同意をいつ、どの方法で受けたかを台帳に記録しておきます。
もう一つ知っておきたいのが、国の車検証閲覧アプリにも、有効期間の満了する日の90日前、60日前、30日前と1日後に通知を出す機能があることです。お客さまが満了日をアプリで知っている場合、店からの案内に求められるのは「いつ、どこで、いくらで受けられるか」です。予約の空きや代車の有無まで載せると、返事につながりやすくなります。
| 送り方 | 向いているお客さま | 気をつけること |
|---|---|---|
| はがきのDM | 年配のお客さま、法人の車両担当者 | 印刷と郵送の手間。住所が変わると届きません。 |
| SMS | 携帯電話の番号だけ分かっているお客さま | 文字数が限られます。宣伝にあたる場合は事前の同意が要ります。 |
| LINE | 公式アカウントで友だちになっているお客さま | 友だち追加をしてもらう必要があります。台帳のお客さまとの結びつけを設計します。 |
| 電話 | 案内しても返事がないお客さま | 1件ずつ時間がかかるので、最後の手段にします。 |
05 — Check
車検案内の効果を測る項目
案内を自動にしたら、次は効いているかを見ます。送った記録と入庫の記録が同じシステムにあれば、次の数字は自動で出せます。
- 送り方ごとの予約の割合はがき、SMS、LINEのどれから予約が入ったかを比べます。
- 案内から予約までの日数第1報の時期が早すぎないか、遅すぎないかを確かめます。
- 満了日を過ぎても入庫のない車他で車検を受けた可能性があります。次の扱いを決めます。
- 文面の違い日付を差し込んだ文面と、そうでない文面の反応を比べます。
FAQ
車検案内の自動化のよくある質問
満了日の2か月前より早く車検を受けるとどうなりますか?
国土交通省の案内では、2か月前より前に受けると、残りの有効期間が短くなるおそれがあります。案内の文面に、その車の受けられる日を入れておくと安心です。
はがきとSMS、どちらで案内するのがよいですか?
お客さまの層によって変わります。はがきは手元に残り、SMSはすぐ読まれます。お客さまごとに送り方を台帳に持たせ、両方を組み合わせる形をおすすめしています。
LINEで車検案内を送るには何が要りますか?
自社のLINE公式アカウントと、お客さまに友だち追加をしてもらうことが要ります。そのうえで、台帳のお客さまとLINEのお客さまを結びつける仕組みを作ります。
今使っている整備ソフトの顧客データを使えますか?
使える場合があります。今のソフトがCSVなどでデータを出力できるかを確かめ、取り込む方法を提案します。詳しくは既存ソフトとの連携をご覧ください。
案内を見たお客さまの予約も同じシステムで受けられますか?
受けられます。案内の文面に予約の画面へのリンクを入れ、入った予約を案内の記録と結びつけます。
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Sources
出典
国土交通省 報道発表資料「来年4月より、車検を受けられる期間が延びます」:https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000645.html
国土交通省 近畿運輸局「令和7年4月より、車検を受けられる期間が延びます」:https://wwwtb.mlit.go.jp/kinki/content/000351017.pdf
国土交通省「車検を有効期間満了日の2か月前から受けられるのは令和7年4月1日からです」:https://www.jidoushatouroku-portal.mlit.go.jp/Information-Files/shaken_exp_day.pdf
国土交通省 電子車検証特設サイト よくあるご質問(事業者の方へ):https://www.denshishakensho-portal.mlit.go.jp/business/faq/
総務省 特定電子メール法の概要:https://www.soumu.go.jp/main_content/000517382.pdf
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