
FLEET / 車両管理システムとは
車両管理システムとは。
同じ言葉で、
管理するものが違う。
既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。
社用車、レンタカー、在庫車、代車。「車両管理システム」と呼ばれる仕組みは、使う会社によって中身が変わります。違いを整理し、自社に合う作り方を考えます。
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01 — Answer
車両管理システムとは
車両管理システムとは、車1台ごとの情報と使われ方を記録し、空き状況や期限を見えるようにする仕組みです。ただ、同じ言葉でも使う会社によって中身が違います。一般の会社なら社用車の予約や運転日誌、アルコールチェックの記録。レンタカーなら貸し出しの予約と点検で使えない期間。中古車販売店なら在庫車の仕入れから売れるまでの原価と日数。整備工場なら代車の貸し出しと返却の管理です。2023年12月1日からは、安全運転管理者を置く事業所でアルコール検知器を使った酒気帯びの確認が義務になり、社用車の管理に記録の仕組みを入れる会社が増えています。探すときは、自社がどの意味の車両管理を求めているかを先に決めておくと、合う仕組みを選びやすくなります。
02 — Point
車両管理システムの4つの意味
「車両管理システム」で探すと、目的の違う製品やサービスが並びます。まず、自社がどれに当たるかを確かめてください。複数に当たる会社もあります。
| 使う場面 | 管理する中身 | 主に使う人 |
|---|---|---|
| 一般の会社の社用車 | 車の予約、運転日誌、アルコールチェックの記録、車検と点検の時期、保険の期限 | 総務の担当者、安全運転管理者 |
| レンタカー | 貸し出しの予約、貸し出しと返却、点検や車検で使えない期間、走行距離 | 受付の担当者、店長 |
| 中古車販売店の在庫車 | 仕入れ値と諸費用、展示の場所、掲載先、在庫の日数、売れたときの利益 | 仕入れと販売の担当者 |
| 整備工場の代車 | 代車の空き、貸し出し先と期間、燃料と傷の確認、代車自体の車検 | 受付の担当者、整備士 |
03 — Detail
社用車の車両管理とアルコールチェックの決まり
道路交通法施行規則第9条の8では、乗車定員11人以上の自動車なら1台、その他の自動車なら5台以上を使う事業所に、安全運転管理者を置くことを定めています。台数を数えるときは、大型自動二輪車と普通自動二輪車を1台につき0.5台として計算します。
安全運転管理者の業務は第9条の10に並んでいます。運転しようとする運転者と運転を終えた運転者に対して、酒気帯びの有無を目視などで確かめ、アルコール検知器を使って確かめること(第6号)。確かめた内容を記録して1年間保存し、アルコール検知器を常に使える状態にしておくこと(第7号)。運転者名や運転の開始と終了の日時、運転した距離などを記録する日誌を備えること(第8号)も業務に入っています。
警察庁によると、目視などによる確認と記録の保存は2022年4月1日から、アルコール検知器を使った確認は2023年12月1日から施行されています。紙の記録でも決まりは守れますが、拠点や車の台数が多いと、記録の回収と保存が負担になります。車の予約と運転日誌、アルコールチェックの記録を一つのシステムに入れておけば、誰がいつどの車を使い、確認を済ませたかを一つの画面で追えるようになります。
なお、緑ナンバーのトラックで貨物を運ぶ運送会社には、国土交通省の貨物自動車運送事業輸送安全規則第7条の点呼の決まりがあり、点呼で酒気帯びの有無を確かめます。運送会社の車両管理は、この点呼の記録とあわせて考える必要があります。
04 — Know-how
販売店の在庫車、代車、レンタカーの車両管理
自動車業界の会社にとっての車両管理は、売る車や貸す車の管理を指すことが多くなります。社用車の管理とは見るべき数字が違うので、それぞれの業務に合わせた作り方が要ります。
整備工場で代車を数台持っている程度なら、最初は予約の画面に代車の欄を足すだけでも足ります。台数が増え、レンタカーとして貸し出す車も出てきたら、そこで貸し出しの管理を独立させる。業務の大きさに合わせて仕組みを育てる考え方です。
- 中古車販売店の在庫車業者オークションでの落札額に、陸送費、整備費、手数料を足した原価を車ごとに持ちます。在庫の日数と、掲載しているサイトを並べて見られると、値下げや入れ替えの判断が早くなります。
- 整備工場の代車代車の空きを入庫の予約と同じ画面で見られると、受付で代車を約束したのに空いていない、という事態を防げます。代車自体の車検と点検の時期も一緒に追います。
- レンタカー貸し出す車そのものが予約の対象です。点検や車検で使えない期間は予約を受けないようにし、返却時の走行距離と傷の記録を残します。
- 運送会社の保有車両車ごとの点検の時期、車検の満了日、修理の履歴を追い、整備の予定と配車をつなげます。
05 — Check
車両管理システムを作る前に決めること
車両管理システムには既製の製品も多くあります。既製の製品で足りるか、自社専用に作るかは、管理したい中身がどこまで決まった形に収まるかで判断します。社用車の予約と記録だけなら既製の製品で足りることも多く、在庫車の原価や代車と入庫予約のつながりのように、自社の業務と深く結びつく管理は、自社専用に作るほうが合いやすい部分です。
迷ったら、今いちばん手間がかかっている作業から考えます。月末に運転日誌を集めて回る、代車の予定をホワイトボードで管理している、在庫車の原価を毎回電卓で足している。そうした作業が一つ消えるだけでも、システムを入れた意味は出てきます。
- どの意味の車両管理かを決める社用車、レンタカー、在庫車、代車のどれか、または複数かを決めます。
- 管理したい項目を書き出す今のExcelや紙の台帳の列を並べると、必要な項目が見えてきます。
- 誰がどこで入力するかを決める事務所のパソコンか、現場のスマホやタブレットか。運転者が自分で入力するのかも決めます。
- つなげたい仕組みを洗い出す予約、整備、会計、掲載サイトなど、データをやり取りしたい相手を確かめます。
- 既製の製品と自社専用を比べる足りない部分を手作業で補う時間も含めて、何年使うかで比べます。
FAQ
車両管理システムとはのよくある質問
車両管理システムで、アルコールチェックの記録も管理できますか?
作れます。道路交通法施行規則第9条の10では、確認した内容を記録して1年間保存することが定められています。車の予約や運転日誌と同じシステムで持てば、記録の漏れを見つけやすくなります。
安全運転管理者は何台から必要ですか?
道路交通法施行規則第9条の8で、乗車定員11人以上の自動車なら1台、その他の自動車なら5台以上を使う事業所に必要と定められています。自動二輪車は1台を0.5台として数えます。
中古車の在庫管理にも使えますか?
在庫車の管理は、社用車の管理とは見る数字が違います。仕入れ値と諸費用を足した原価、在庫の日数、掲載先を車ごとに持つ形で作ります。
代車の管理と入庫の予約を一緒にできますか?
できます。入庫の予約と同じ画面で代車の空きを見られるようにすると、受付で代車を約束するときの確認が早くなります。
今使っているExcelの台帳から移せますか?
移せます。今の台帳の列と書き方を確かめたうえで、新しいシステムに移す方法をご提案します。
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Sources
出典
道路交通法施行規則(e-Gov法令検索)第9条の8、第9条の10:https://laws.e-gov.go.jp/law/335M50000002060
安全運転管理者の業務の拡充等(警察庁):https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/insyu/index-2.html
貨物自動車運送事業輸送安全規則(e-Gov法令検索)第7条:https://laws.e-gov.go.jp/law/402M50000800022
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