
RENTAL / レンタカーの予約と貸渡
レンタカーシステムの作り方。
予約と貸渡と点検を、
一台ずつ一つの表に。
既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。
レンタカーのシステムは、予約の空きを見るだけでは足りません。貸渡証と貸渡簿の記録、定期点検と車検で貸せない期間まで、制度の決まりと一緒に考えます。
SCROLL
01 — Answer
レンタカーシステムとは
レンタカーシステムとは、予約の受付から車の貸し渡し、返却、点検と車検までを、車1台ごとの予定として管理する仕組みです。レンタカーの事業には道路運送法第80条の許可が要り、許可を受けた事業者には決まった記録が求められます。中部運輸局愛知運輸支局の資料(令和8年2月18日)では、貸渡簿を書面または電磁的記録で備えて貸渡しの終了日から2年間以上保存すること、借受人に貸渡証を交付すること、毎年5月31日までに前年度の貸渡実績を報告することが挙げられています。さらに、レンタカーとして貸す自家用自動車は6か月ごとの定期点検が要り、乗用車の車検は初回が2年、2回目以降は1年です。予約の台帳とこうした記録を同じシステムで持てば、書類の書き写しと点検の見落としを減らせます。
02 — Point
レンタカーの予約管理で押さえること
レンタカーの予約は、時間の枠ではなく「車1台」を押さえる予約です。同じ車種でも、どの車を貸すかで返却後の清掃の時間、次の予約までの余裕、点検の予定が変わります。予約の段階では車種やクラスで受け、貸し出しの前日までに具体的な車を割り当てる運用の会社も多く、どちらの考え方で作るかを最初に決めます。
電話、店頭、自社のWeb、提携先の予約サイトなど、予約の入口が増えるほど重なりが起きやすくなります。入口ごとに台帳が分かれていると、最後は人が一台ずつ突き合わせることになります。すべての入口から入った予約を同じ台帳に入れ、空きのない枠は受けられないようにすることが、システム化の出発点です。整備工場や販売店が代車とレンタカーを兼ねて車を回している場合は、代車の貸し出しも同じ台帳に入れておくと、車の取り合いを防げます。
03 — Detail
貸渡証と貸渡簿をシステムで作る
愛知運輸支局の資料では、貸渡証と貸渡簿にそれぞれ記載する事項が決まっています。項目の多くは予約と受付の時点で入力する情報なので、予約の台帳から自動で作れるようにすると、手書きや書き写しが減ります。貸渡簿は電磁的記録でも備えられ、貸渡原票を綴ったもので代えることもできます。貸渡証も、電子メール等の電磁的方法で交付できると書かれています。
| 記録 | 主な記載事項(愛知運輸支局の資料より) | システムでの扱い |
|---|---|---|
| 貸渡簿 | 借受人の氏名と住所、運転者の氏名と住所と運転免許の種類と番号、登録番号、貸渡日時と時間、貸渡事務所と返還事務所、走行キロ数、貸渡料金、事故に関する事項 | 予約、受付、返却の入力から自動で記録し、貸渡しの終了日から2年間以上残す |
| 貸渡証 | 借受人と運転者の情報、登録番号、貸渡日時と時間、貸渡事務所と返還事務所、貸渡人の氏名と住所、遵守事項 | 受付の画面から印刷するか、電子メール等で送る |
| 貸渡証の遵守事項 | 運行中の携帯と呈示、運転者の労務供給を受けられない旨、事故や故障のときの処置、貸渡期間が2日以上なら日常点検を借受人が行う旨 | 定型の文面として登録し、毎回自動で載せる |
04 — Know-how
点検と車検で貸せない期間の管理
道路運送車両法第48条では、同法第80条の許可を受けて業として有償で貸し渡す自家用自動車は、6か月ごとに定期点検を行うことになっています。車検の有効期間も、道路運送車両法施行規則第37条で一般の自家用乗用車とは別に定められ、乗用車は初回が2年、2回目以降は1年です。毎年車検が来て、その間に6か月ごとの点検が入ります。
予約表と点検の予定表が別になっていると、点検の日に予約が入っていたことに直前で気づく、ということが起きます。システムに車ごとの点検と車検の時期を持たせ、その期間を予約できない枠として自動で押さえておけば、予約の受付の時点で重なりを止められます。整備工場に出す日程が決まったら、その日数を枠に反映させます。
台数が増えたときの決まりもあります。同法施行規則第31条の3では、乗車定員10人以下で車両総重量8トン未満のレンタカーは、10両以上で整備管理者を選任することになっています。台数の集計をシステムで持っておくと、こうした区切りにも気づきやすくなります。
- 6か月ごとの定期点検前回の点検日から次の時期を出し、その日を予約できない枠にします。
- 車検満了日から入庫の予定を逆算し、貸せない期間を押さえます。
- 修理と事故返却時に傷や不具合が見つかったら、その車の予約をすぐ止められるようにします。
- 日常点検貸渡期間が2日以上の予約には、借受人が日常点検を行う旨を貸渡証に載せます。
05 — Check
実績報告の集計とパッケージとの選び方
愛知運輸支局の資料では、毎年度5月31日までに、前年度の「貸渡実績報告書」と「事務所別車種別配置車両数一覧表」を提出することになっています。貸渡簿の記録がシステムに入っていれば、年度ごとの件数や事務所別の車両数を集計して、報告書を作るときの下書きにできます。様式は運輸局のホームページで確かめてから、集計の形を合わせます。
レンタカー向けの管理ソフトは既製品も多く、台数が少なく貸し出しの流れが一般的なら、既製品で足りることがあります。自社専用に作る方が合うのは、整備工場や販売店と一体で代車も回している、法人契約ごとに料金が細かく分かれている、複数の店舗で車を融通している、といった会社です。どちらが合うかは、台数と今の運用を聞いたうえで一緒に考えます。
FAQ
レンタカーの予約・貸渡システムのよくある質問
貸渡簿は紙でなくてもよいのですか?
愛知運輸支局の資料では、貸渡簿は書面または電磁的記録で備えるとされています。システムに記録を残し、貸渡しの終了日から2年間以上保存できる形にします。管轄の運輸支局の案内もあわせて確かめてください。
貸渡証をメールで渡せますか?
愛知運輸支局の資料では、貸渡証は書面のほか電子メール等の電磁的方法で交付できるとされています。運転者が運行中に携帯して呈示できるよう、スマホで見せられる形にするなどの工夫も打ち合わせで決めます。
点検の時期を予約表に自動で入れられますか?
入れられます。車ごとの前回の点検日と車検の満了日を登録しておけば、6か月ごとの点検と車検で貸せない期間を予約表に自動で押さえる形にできます。
提携先の予約サイトから入る予約も一緒に管理できますか?
提携先がどの形でデータを渡せるかによります。CSVやAPIなど、受け取れる形を確かめたうえで、同じ台帳に入れる方法を提案します。
遠方の会社でも依頼できますか?
できます。打ち合わせと納品はリモートで行い、47都道府県に対応しています。今の予約表や貸渡証を画面で共有していただければ、運用を具体的に確かめられます。
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Sources
出典
レンタカー事業における遵守事項について(中部運輸局愛知運輸支局、令和8年2月18日):https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/aichi/renta_koshu/junshujico_yuso.pdf
道路運送車両法 第48条、第61条(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/326AC0000000185
道路運送車両法施行規則 第31条の3、第37条(e-Gov法令検索):https://laws.e-gov.go.jp/law/326M50000800074
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