
COST / システム開発の費用
システム開発の費用は、
何で決まるのか。
既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。
金額の目安は、作るものが決まるまで出せません。そのかわりに、費用を左右する要素と、見積もりの読み方をまとめました。
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01 — Answer
システム開発の費用はどう決まるか
システム開発の費用は、ほとんどが「人が作業する時間」で決まります。時間を左右するのは、画面と帳票の数、ほかのソフトとの連携、今のデータの移し替え、納品後の運用保守の4つです。これらが増えるほど、設計と開発とテストにかかる時間が延び、費用も上がります。同じ「予約システム」でも、整備工場でリフトと整備士の空きを同時に見る仕組みと、来店日だけを受ける仕組みとでは、作る量がまるで違います。業務の中身を聞く前に出てくる金額は、あくまで仮の数字と考えてください。見積もりを比べるときは合計額だけを見ないで、何が含まれ、何が含まれていないかを並べて確かめると、あとから追加の費用が出るのを防げます。
02 — Point
システム開発の費用を左右する4つの要素
見積もりの金額は、作業する人の数と日数をもとに出すのが一般的です。つまり、日数がすべて。日数を増やす要素を知っておけば、打ち合わせでどこを削れるか、どこにお金をかけるべきかを判断しやすくなります。
4つのうち、見落とされやすいのはデータの移し替えと運用保守です。画面ができあがっても、今までの顧客や車両のデータが入っていなければ、現場では使い始められません。移し替えは地味な作業です。でも、ここを甘く見ると稼働の日が延びます。
逆に、画面の数は多くても、入力して一覧で見るだけの単純な画面なら、思ったほど費用は膨らみません。数より中身。見積もりの前に、どの画面にどんな計算や判定があるかを話しておくと、金額のぶれが小さくなります。
- 画面と帳票の数入力画面、一覧、検索、印刷する見積書や請求書など、作る画面と帳票が多いほど作業が増えます。画面の数が同じでも、入力のチェックや計算の決まりが細かい画面は時間がかかります。
- ほかのソフトとの連携会計ソフト、整備システム、オークションの相場、メールやSMSの送信など、外の仕組みとデータをやり取りする部分です。相手がデータの出し入れの方法を用意しているかで、手間が大きく変わります。
- データの移し替えExcelや古いソフトに入っているデータを、新しいシステムに移す作業です。表記の揺れや重複を整える作業が多いと、それだけで日数がかかります。
- 運用保守納品後の問い合わせ対応、不具合の修正、パソコンやブラウザの更新に合わせた手直しです。毎月の費用として別に見積もることが多い部分です。
03 — Detail
自動車業界のシステムで費用が動きやすいところ
自動車業界の業務には、車検の満了日、点検の周期、インボイスの書き方のように、法令や制度で決まっている日付や書式が多くあり、こうした決まりをシステムに入れる部分は、正しく動くかを確かめるテストも含めて時間がかかりやすく、制度が変わったときには手直しも要るため、運用保守の費用にも関わってきます。
もう一つは例外の扱いです。整備工場なら保険修理と自費修理で伝票の流れが変わり、代車を出すかどうかで予約の押さえ方も変わります。中古車販売店なら、業者オークションで仕入れた車と下取りの車で、入力する項目が違います。例外を全部システムにするのか、一部は手で処理するのかで、作る量は大きく変わります。
現場で使う端末も費用に関わります。事務所のパソコンだけか。工場のタブレットやスマホからも使うのか。それで、作る画面の数とテストの範囲が変わります。
例外は、残すと高くつきます。けれども、年に数回しか起きない処理まで画面にすると、その分の設計とテストの時間がかかり、使う機会のほとんどない画面にお金を払うことになりかねません。どこまでをシステムに任せ、どこからを人が判断するかの線引きを、打ち合わせで一緒に決めていきます。
04 — Know-how
システム開発の見積もりを比べるときの見方
複数の会社から見積もりを取ったら、合計額を並べる前に、次の項目が含まれているかを表にしてみてください。安く見える見積もりが、データの移し替えや操作説明を含んでいないだけ、ということがあります。よくある話です。
「一式」とだけ書かれた行が多い見積もりは、中身を聞いてください。一式の中に何画面が含まれ、どこまで直してもらえるのかが分かれば、ほかの会社の見積もりとも並べられます。安いか高いかを決めるのは、その後です。
| 確かめる項目 | 見るところ |
|---|---|
| 作る範囲 | 要件定義(何を作るかを決める作業)から含むのか、決まった仕様を作るところからなのか。 |
| 画面と機能の一覧 | 見積もりの根拠になった画面や機能が書き出されているか。一覧があれば、削る相談もしやすくなります。 |
| テスト | 開発会社のテストに加えて、自社の担当者が試す期間と、そこで見つかった不具合の直し方が書かれているか。 |
| データの移し替え | 今のデータを移す作業が含まれているか。データの整理を誰がするのか。 |
| 操作説明と資料 | 使い方の説明会や手順書が含まれているか。リモートで行うのか。 |
| 運用保守 | 納品後の問い合わせや手直しが、いつまで、どこまで含まれるか。月ごとの費用は別か。 |
| 仕様の変更 | 途中で作るものが変わったとき、どう見積もり直すのか。 |
05 — Check
システム開発の費用を抑える進め方
費用を抑えるいちばんの近道は、作る量を減らすことです。値引きを頼むより、何を作らないかを決めるほうが、仕上がりを落とさずに済みます。削る勇気が要ります。
急ぐと高くつきます。納期を縮めるには人を増やすしかなく、人が増えれば打ち合わせと確認の手間も増えるからです。使い始めたい時期が決まっているなら、早めに相談を始めるのがいちばんの節約になります。
- 今の業務の流れを書き出す受付から請求までの流れと、使っている紙やExcelを並べます。打ち合わせの時間が短くなり、そのぶん設計の手間も減ります。
- 必ず要るものと後回しでよいものを分ける最初の版では、毎日使う機能だけに絞ります。集計や分析の画面は、使い始めてから足しても間に合うことが多い部分です。
- 小さく作って足していく最初に全部を作るより、核になる部分を先に使い始め、現場の声を聞いて足すほうが、使われない機能にお金をかけずに済みます。
- 今使えるものは残す会計ソフトや整備システムなど、問題なく使えているものは置き換えず、連携でつなぐ方法も比べます。
- 補助金の対象になるかを調べる業務のシステム化に使える補助金がある場合もあります。対象や時期は各補助金の公式サイトで確かめてください。
FAQ
システム開発の費用はどう決まるかのよくある質問
システム開発の費用の目安を教えてください。
作るものによって大きく変わるため、目安の金額はお出ししていません。今の業務の流れと、困っていることを伺ったうえで、作る範囲を決めてお見積りします。
見積もりを頼む前に、何を用意すればよいですか?
今使っている紙の伝票やExcelの表、困っていることのメモがあれば十分です。画面を共有しながら見せていただければ、作る範囲を整理しやすくなります。
途中で機能を足すと、費用はどうなりますか?
足す機能の量に応じて、見積もりを出し直します。どの段階で変更するかによって手間が変わるので、なるべく早めにご相談ください。
相見積もりを取ってもよいですか?
構いません。比べるときは、合計額だけでなく、作る範囲やデータの移し替え、運用保守が含まれているかを並べて見てください。
既製のソフトとどちらが安くなりますか?
最初の費用は既製のソフトのほうが抑えやすい一方で、業務に合わない部分を手作業で補う時間がかかることもあります。何年使うかも含めて比べるのがおすすめです。
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