
DISPATCH / 配車システム
配車システムの作り方。
誰を、どの車で、
どこへ向かわせるか。
既製品ではなく、御社のやり方に合わせて1から作る、自社専用のシステム(スクラッチ開発)です。
ロードサービスの出動、陸送、代車の貸し出し。自動車業界の配車は、距離と人と車を同時に見て決める仕事です。電話とホワイトボードで回している手配を、画面に移す考え方をまとめます。
SCROLL
01 — Answer
配車システムとは
配車システムとは、依頼が入ったときに「どの担当者が、どの車で、いつ向かうか」を決めて記録する仕組みです。タクシーや宅配の配車がよく知られていますが、自動車業界では中身が違います。ロードサービスなら、故障車の場所までの距離、積載車かレッカーかという車の種類、作業できる担当者の空きを見て出動を決めます。陸送なら、出発地と目的地、日時、帰りの足まで考えて行程を組みます。整備工場の代車なら、入庫の予定に合わせて貸せる車を押さえます。どれも、受付で聞いた内容と、人と車の予定を一つの画面で見られることが出発点です。割り当ての最後の判断は人が行い、候補を絞るところをシステムに任せる形が、現場に受け入れられやすい作り方です。
02 — Point
自動車業界の配車で割り当てるもの
同じ「配車」でも、業務によって割り当てる相手と決め手が変わります。自社がどの配車を扱っているかを最初に書き出しておくと、要るものと要らないものを分けやすくなります。複数の配車を一つの会社で回している場合は、それぞれの決め手を一覧にしておくと打ち合わせが早く進みます。
| 業務 | 割り当てるもの | 決め手になること |
|---|---|---|
| ロードサービスの出動 | 積載車、レッカー、作業する担当者 | 現場までの距離、故障か事故か、車の大きさ、到着までの時間 |
| 陸送 | ドライバー、積載車、自走で運ぶ人 | 日時、出発地と目的地、台数、帰りの移動手段 |
| 整備工場の代車 | 代車として貸す車 | 入庫と出庫の予定、お客さまの車の大きさ、代車自体の点検の時期 |
| 引取と納車 | 引取に行く担当者と車 | お客さまの都合のよい時間、工場からの道のり、同じ日のほかの引取 |
| 販売店の納車 | 納車に行く担当者と積載車 | 納車日、登録の終わる日、同じ方面の納車があるか |
03 — Detail
現場までの距離と担当者の割り当て
ロードサービスの配車で一番時間がかかるのは、誰が一番早く着けるかを確かめる作業です。急ぎの依頼ほど、ここで待たせます。電話で一人ずつ今どこにいるかを聞き、地図を見ながら決めている会社は少なくありません。配車システムでは、受付で入力した現場の住所と、担当者の今の場所や次の予定から、近い順に候補を並べます。電話で聞いて回る手間が、画面を一度見るだけで済むようになります。
距離の出し方には段階があります。地図上の直線距離なら計算は簡単ですが、川や高速道路をはさむと実際の道のりと大きくずれます。道のりや所要時間を使うときは、地図サービスが提供するAPIを使う方法があります。担当者の場所は、スマホの位置情報を勤務中だけ送る形にするのが一般的です。位置情報を使うかどうかは、担当者への説明と同意も含めて打ち合わせで決めます。
距離だけでは決まりません。近くにいても、その車では運べない場合があるからです。担当者ごとの条件を登録しておき、候補を絞る段階で外せるようにします。
- 運転できる車積載車の大きさによって要る運転免許が変わるため、担当者ごとに運転できる車を登録しておき、免許の区分に合わない車は候補に出さないようにします。
- できる作業けん引、鍵の開錠、バッテリーの交換。人によって違います。
- 今の作業の終わる見込み作業中の担当者でも、もうすぐ終わるなら候補に入れられるようにします。
- 依頼元の決まり依頼元によって、出動できる担当や車を限っている場合があります。
- 勤務の時間当番表を登録します。時間外の人は外します。
04 — Know-how
代車と陸送の配車で押さえること
整備工場の代車は、予約の仕組みに近い配車です。車検や修理の入庫が決まった時点で代車を押さえ、出庫の予定が延びたら代車の返却も後ろにずらします。ここが手作業だと漏れます。代車自体にも車検と点検の時期があるので、その期間は貸せないようにしておくと、直前に気づいて慌てることが減ります。軽自動車を希望するお客さま、チャイルドシートが要るお客さまなど、車の条件も一緒に記録します。
陸送は、日をまたいだ行程づくりになります。積載車で複数台をまとめて運ぶのか、ドライバーが自走で運ぶのかで、組み方が変わります。自走で運んだあとの帰りの移動を考えずに組むと、翌日の予定が崩れます。帰りの足も行程の一部です。行程表をドライバーごと、車ごとに並べて見られるようにし、空いた時間に次の依頼を入れられるようにします。
ロードサービスと陸送と代車を一つの会社で扱っている場合は、同じ積載車を取り合うことがあります。一台の車の予定を、出動と陸送と代車の運搬で共有しておくと、二重の手配を防げます。よくある取り違えです。
05 — Check
配車システムをどこまで自動にするか
配車をすべてシステムに任せたいという相談もありますが、最初から全自動を目指すと、現場の判断と合わない割り当てが出て使われなくなることがあります。いきなり全部を作らず、次の順で少しずつ任せる範囲を広げる進め方をおすすめします。
- 受付の画面をつくる電話で聞く項目を画面にまとめ、受付の内容が手配の担当に正しく届くようにします。
- 人と車の予定を一つの画面に並べる担当者と車ごとの予定を一覧にし、空いている人と車がすぐ分かるようにします。
- 候補を出す距離や条件から候補を並べます。選ぶのは人です。
- 現場からの報告をつなぐ到着、作業完了、搬送先をスマホから報告し、次の手配に生かします。
- 集計して見直す到着までの時間や依頼元ごとの件数を集計し、当番の組み方を見直します。
06 — More
配車システムを作る前に決めておくこと
打ち合わせの前に、次のことを書き出しておくと話が早く進みます。今の手配表やホワイトボードの写真、受付で使っているメモがあれば、それも大きな手がかりになります。
- 扱う配車の種類出動、陸送、代車、引取と納車のうち、どれを同じ画面で扱いたいか。
- 人と車の数担当者が何人いて、積載車やレッカー、代車が何台あるか。
- 依頼の入り方電話、依頼元のシステム、メール、Webのどれから依頼が入るか。
- 今困っていること聞き漏らし、二重の手配、到着の遅れ、報告の手間など。
- 使う場所事務所のパソコンだけか、現場のスマホからも使うか。
FAQ
配車システムの作り方のよくある質問
配車システムはスマホでも使えますか?
使えます。ブラウザで動くWebシステムとして作れば、担当者はアプリを入れずに、スマホのブラウザから自分の予定の確認や現場への到着の報告、作業が終わったときの写真の送信までできるようになります。事務所ではパソコンの大きな画面で全体の予定を見る、という使い分けもできます。
担当者の位置情報を使わずに作れますか?
作れます。位置情報を使わない場合は、担当者が作業の終わりや移動の開始を報告し、その報告をもとに次の候補を出す形にします。
依頼元のシステムから届く依頼を取り込めますか?
依頼元がどの形でデータを渡せるかによります。メールやCSV、APIなど、届く形を確かめたうえで取り込む方法を提案します。
代車の管理だけを先に作れますか?
できます。代車の予約と返却から始めて、あとで引取や納車の手配を足していく進め方もできます。
遠方の会社でも依頼できますか?
できます。打ち合わせと納品はリモートで行い、47都道府県に対応しています。
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誰を、どの車で向かわせるか。
その判断を画面で。
電話とホワイトボードで回している配車の流れを聞かせてください。受付の画面だけ、代車の管理だけ、という小さな始め方の相談も受けています。
電話受付:平日 9:00〜12:00/13:00〜18:00